2006/03/26

呪文

つい先日、遠方に住む友人より
「最近ドラクエやってるー?」と
余りにも唐突なメールが届いた。

もうやってない。
ゲームに費やした総時間が表示されるようになり
そこに表示される時間を見て腰を抜かさんばかりに驚き
足を洗ったからだ。
それまではずいぶん遊んだものだ。

どうしても解けない謎があると
海の向こうに住むいとこにまで電話をして
答えを聞いたりもしていた。間抜けだ。

わたしの親族が概ねおバカさんで構成されていることは
すでにご承知かと思うが、えり抜きのいとこ達をご紹介。

ある日、彼ら姉弟が喧嘩をした。
口げんかでは埒があかないと思った姉は
弟のドラクエの大切な大切な「呪文」を書いた紙を
ビリビリと引き裂いたとのこと。

これ、古いドラクエを一度でもプレイしたことがあれば
涙なしでは聞けないハナシだと思う。

むかしはセーブするためのメモリが無かったのか
「呪文」と名付けられた
数十文字(意味不明の羅列)をメモに書き取って
次回プレイするときにはそれを一字一句間違わずに
入力しないことには続きから始められなかったのだ。

そう、その喧嘩の結果
何十時間も費やしてプレイしてきた内容がおじゃんになった。

弟は泣きながら「もうしません! それだけはやめて!」と
謝ったそうだ。

平和でおバカな毎日。
我がいとこながら、本当に・・・