2006/02/24

巻いてください

通勤電車にて天童荒太の「包帯クラブ」を
読んでいます。

実は今朝読み終わりました。

が、苦しくて辛くて痛くて優しくて
涙が止まらなくなってしまい
途中で何度も中断して息を整えていました。

わたしがかつて住んでいたあの家に
誰か包帯を巻いてくれませんか。
写真を送ってくれませんか。

小さい傷は沢山あります。
誰も持っています。

わたしの中で一番大きな傷は
きっとあの場所でついたのだと
思うのです。

もうすっかり忘れたフリして
生きていますが
まだ血が流れているようです。

ほんの少しだけ、包帯をお願いします。

そして、本はもう一度
ゆっくり自宅で読み直します。
 

3 Comments:

Anonymous 匿名 said...

読んでないので、感想は言えませんが、そんなに痛いんですか?包帯で治ればいいですけど・・。
by赤目

2006年2月24日 11:53  
Anonymous 匿名 said...

うおう。「包帯クラブ」ってそれやったんか。
もうずっと心が痛くなるような本は読んでないよ。
つっかね、おばちゃん、その手の本が読めなくなっちゃったの。痛すぎてねー。
by anzu

2006年2月24日 22:10  
Blogger hibana said...

赤目さま
うーん、人それぞれに持っている
小さな痛みの数々を
思い出すことになってしまうような
そんな気がします。
だから、読んだ人の数だけ
痛みの種類も違うと思うのです。

あんず
たまに読むとな、毒素がすこぅしだけ
すこぉしだけ
抜けるような気がするが・・・
気のせいかもしらん。

2006年2月26日 13:41  

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